3回目で1斤側の伸び不足は生地量400gで解消したが、焼きムラ(手前側が白く奥側に色が付く)が残った。今回は焼成の入れ替えタイミングだけを変更して、ムラが減るか検証する。
今回の検証ポイント
焼成の入れ替えタイミング: 25分後 → 20分後に前倒し
| 3回目 | 今回 | |
|---|---|---|
| 焼成1段階目 | 200℃ 25分 | 200℃ 20分 |
| 入れ替え | あり | あり |
| 焼成2段階目 | 200℃ 3分 | 200℃ 8分 |
| 合計時間 | 28分 | 28分(同じ) |
合計時間は変えず、入れ替えタイミングだけ早める。これで両面の焼き色が均等になるか。
条件
| 項目 | 3回目 | 今回 |
|---|---|---|
| 開始時刻 | 20:00 | 18:00 |
| 室温 | 22.6℃ | 19.5℃ |
| 天気 | (記録なし) | 曇り |
| 分割 | 400g:520g | (同一) |
| 配合・工程 | (前回参照) | (同一) |
室温が-3.1℃低い。これが副次的な検証ポイントになる:
3回目で生地量400gにして1斤側の伸び不足が解消したが、室温も+2.6℃高かったため「生地量が効いたのか気温が効いたのか」切り分け不能だった。今回は気温が3回目より低いので、ここでも1斤側が上がりきれば生地量が主因と確定できる。
配合(3回目と同一)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| プロフーズ ゆめちから | 500 g |
| 砂糖 | 27 g |
| 塩 | 7 g |
| ドライイースト(とかち野 予備発酵タイプ) | 12.5 g |
| 予備発酵用 お湯 | 100 g |
| 予備発酵用 砂糖 | 10 g |
| 牛乳 | 180 g |
| 水 | 70 g |
| 無塩バター(常温戻し) | 50 g |
工程
- 予備発酵: お湯100g + 砂糖10g にドライイースト12.5gを入れて予備発酵。
- 一次こね: ニーダーに小麦粉・砂糖・塩を入れ、予備発酵させたイーストと牛乳・水を加えて10分こね。
- バター投入: 常温に戻した無塩バターを入れ、さらに5分こね。
- 一次発酵: オーブンの発酵機能、35℃ で 45分。
- 分割・ベンチタイム: 1斤側 400g / 1.5斤側 520g に分割、それぞれを3分割。ベンチタイム15分。
- 成形 → 二次発酵: 食パン型に入れ、35℃ で 60分(必要に応じて延長)。
- 焼成: 200℃ で 20分 → 前後を入れ替えてさらに 8分(変更点)。
観察ポイント
- 焼きムラが改善するか(今回の主目的)
- 1斤側の伸びが室温19.5℃でも維持されるか(生地量400gの効果検証)
- 二次発酵時間(室温が低めなので前回より長くなる可能性)
- 焼き色全体の濃さが28分でどうなるか(後半温度が長く効くので濃くなるかも)
仕上がり

- 両方の山がほぼ同じ高さに揃った。1斤側と1.5斤側のバランスが過去最高。
- 焼き色は均一でムラがほぼない。手前・奥の差がほとんど見えない → 入れ替えタイミング前倒しの効果が出ている。
- 山の頂点にやや色の深い部分があり、これが焦げっぽく感じた箇所。ただ写真で見る範囲では「焦げ」というより「色が深め」のレベル。
- 角がしっかり立ち、側面の白さも残っている。
- 頂点に薄いブリスター気味の焼きシワが出ているのは発酵状態が良好な証拠。
- 1斤側の伸びも維持。室温19.5℃でも400gで上がりきった → 3回目の結果は気温ではなく生地量が主因と確定。
断面

- 気泡が細かくて均一。大きな穴やトンネルがなく、しっとり系食パンの理想形。
- クラムは美しいクリーム色。ゆめちからの色味が良く出ている。
- クラスト(耳)は薄すぎず厚すぎず適度。
- 縦長の楕円形の気泡が均等に並ぶ → 成形時のガス抜きと張りが適切だった証拠。
- 上部・下部・側面どこも密度が均一 → 火の通りが均等。
振り返り
仮説検証の結果
| 項目 | 3回目 | 今回(4回目) |
|---|---|---|
| 入れ替えタイミング | 25分後 | 20分後 |
| 焼きムラ | あり | ほぼ解消 ✓ |
| 室温 | 22.6℃ | 19.5℃ |
| 1斤側の伸び | 良好 | 良好 ✓ |
| 焼き色 | 良好 | 若干焦げ ✗ |
主目的の焼きムラ解消は成功。副次的な検証として、室温が低くても生地量400gなら1斤側が上がりきることも確認できた。日誌2回ぶんの仮説検証がきれいに回収できた回。
焼き色の評価(写真確認後)
事前には「若干焦げっぽい」と感じたが、撮影後に客観的に見ると頂点にやや深めの色が出ているレベルで、焦げと呼ぶほどではない。むしろ仕上がりとしてはほぼ理想形と言える。
ただし山の頂点が一番熱に晒される部分なので、そこの色が深まる傾向は構造的に避けにくい。気にする場合の選択肢:
- 合計時間を1〜2分短縮: 200℃ 20分 → 入れ替え → 6〜7分(合計26〜27分)
- 後半の温度を下げる: 200℃ 20分 → 入れ替え → 180℃ 8分
- このまま定番化して許容する
選択肢2は色が浅くなりすぎるリスクがある。今回の仕上がりが許容範囲ならそのまま定番化が一番無難。次回は同条件でもう一度焼いて、色味の出方が安定するか確認するのが良さそう。
次回に向けてのメモ
- このレシピを定番として確定(粉500g・分割400g:520g・焼成200℃ 20分→入れ替え→8分)
- 同条件でもう一度焼いて、仕上がりが安定するか再現性確認
- 色味が気になる回があれば後半を180℃に下げて比較
- こね上げ温度・発酵中の生地温度の実測は引き続き宿題