2回目までで、1斤側だけ二次発酵で上がりきらない問題が連続して発生。型容積比(プロフーズ1斤:1.5斤 = 1650:2700cc ≒ 1:1.64)に対して、分割比率1:1.5は1斤側が相対的に多めなはずなのに伸びない、という不可解な状況だった。

今回は逆に1斤側を厚めに振って、生地量を増やせば上がりきるのか検証する。

今回の検証ポイント

分割比率を 1:1.5 → 1:1.30 に変更(1斤側 400g / 1.5斤側 520g)

1斤側1.5斤側
前回(2回目)360g540g
今回400g520g
型容量1650cc2700cc
前回 型比容積4.585.00
今回 型比容積4.135.19

1斤側を生地量+40g、1.5斤側を-20g。1.5斤側はさらにスカスカになる方向だが、目的は1斤側の検証なので許容。

条件

項目2回目今回
開始時刻昼〜午後20:00
室温20℃22.6℃
分割比率1:1.5(360g:540g)1:1.30(400g:520g)

配合・工程は2回目と同一。室温が+2.6℃高いのは差異として記録しておく。

配合(2回目と同一)

材料分量
プロフーズ ゆめちから500 g
砂糖27 g
7 g
ドライイースト(とかち野 予備発酵タイプ)12.5 g
予備発酵用 お湯100 g
予備発酵用 砂糖10 g
牛乳180 g
70 g
無塩バター(常温戻し)50 g

工程

  1. 予備発酵: お湯100g + 砂糖10g にドライイースト12.5gを入れて予備発酵。
  2. 一次こね: ニーダーに小麦粉・砂糖・塩を入れ、予備発酵させたイーストと牛乳・水を加えて10分こね。
  3. バター投入: 常温に戻した無塩バターを入れ、さらに5分こね。
  4. 一次発酵: オーブンの発酵機能、35℃ で 45分。
  5. 分割・ベンチタイム: 1斤側 400g / 1.5斤側 520g に分割、それぞれを3分割。ベンチタイム15分。
  6. 成形 → 二次発酵: 食パン型に入れ、35℃ で 60分(必要に応じて延長)。
  7. 焼成: 200℃ で 25分 → 前後を入れ替えてさらに 3分。

観察ポイント

  • 1斤側の伸び不足が解消するか(今回の主目的)
  • 1.5斤側が今度は上がりきらなくならないか(型比容積5.19はかなりスカスカ)
  • 二次発酵60分時点での両者の伸び具合
  • 二次発酵の追加時間(前回は+15分)
  • 焼き上がりの色・腰折れ・側面の白さ
  • 室温+2.6℃の影響

仕上がり

焼き上がりの食パン 3回目

  • 両方とも型から溢れんばかりに膨らみ、1斤側の伸び不足が完全に解消
  • 角までしっかり立ち、ボリュームは過去最大。
  • 一方で焼きムラが目立つ。手前側が白っぽく、奥側に色が付いている。

振り返り

仮説検証の結果

項目1〜2回目3回目
1斤側の生地量360g400g
1斤側の伸び7分目止まり型から溢れる

生地量を360g→400gに増やしただけで、伸び不足は解消した。型比容積で見ると 4.58→4.13 への変化。山型食パンの標準(3.5〜3.7)にまだ遠いが、少なくともこの型では400g前後が必要、という暫定結論。

残る変数

ただし今回は室温22.6℃(前回20℃)と発酵環境も変わっているため、生地量だけが効いたとは断定できない。次回は生地量400gのまま気温が下がった日にも再現できるか確認したい。

焼きムラ

手前側が白く、奥側に色が付く傾向。家庭用オーブンの庫内温度ムラはありがち。焼成20分時点で前後を入れ替える運用に変更すれば改善しそう(現在は25分焼いた後に入れ替えて+3分)。

次回に向けてのメモ

  • このレシピ(粉500g・分割400g:520g)を暫定の定番として確定
  • 焼成は 20分で前後入れ替え → さらに8分 の運用に変更してテスト
  • 室温が低い日に再度同条件で焼き、生地量400gの効果を確認
  • 1.5斤側の型比容積5.19はかなり余裕があるので、より生地量を増やしたらどうなるか(500g:560g など)も試したい
  • こね上げ温度・発酵中の生地温度の実測は引き続き宿題