13回目で塩気がやや強く感じられた反省から、塩を8.4g→7g(粉比1.4%→1.17%)に減量。加えて、気付いた点として無塩バターの銘柄が四葉→大山に切り替わっていたため、この影響も記録する。
今回の検証ポイント
- 塩の減量: 8.4g → 7g(粉比1.17%)で塩気の調整
- バター銘柄の変化: 四葉(十勝)→ **大山(鳥取)**の影響
- エアコン下の発酵環境: 26.9℃・湿度55%の安定環境
予想される変化
塩減量の影響:
- 塩気がマイルドに
- ただし発酵のコントロール(塩はイーストの働きを抑制する役割)が微妙に変わる可能性
- 発酵が気持ち早まるかも
バター銘柄の影響(推察):
- 四葉はミルク感がリッチで風味豊か(コク深め)
- 大山はあっさり系でクリーミー(上品で軽やか)
- 無塩同士なので塩そのものは変わらないが、バターの風味量の違いが塩気の感じ方に間接的に影響する可能性
エアコン下の発酵環境:
- 昨日(28.4℃・74%)より低温低湿で発酵が安定
- 過発酵リスクなし
- 霧吹きは引き続き有効な湿度(55%)
条件
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 開始時刻 | 18:00 |
| 室温 | 26.9℃(エアコン稼働中) |
| 湿度 | 55% |
| 天気 | 晴れ |
| 日付 | 7/12 |
配合(13回目から塩のみ減量)
| 材料 | 分量 | 粉比 | 13回目比 |
|---|---|---|---|
| 富澤商店 春よ恋 | 600 g | 100% | 同じ |
| 砂糖 | 30 g | 5.0% | 同じ |
| 塩 | 7 g | 1.17% | ↓ 8.4g→7g |
| 金サフ(インスタント) | 6 g | 1.0% | 同じ |
| 牛乳 | 250 g | 41.7% | 同じ |
| 水 | 170 g | 28.3% | 同じ |
| 無塩バター(大山) | 60 g | 10% | 銘柄変更 |
工程
- 一次こね: KN-1000に粉・砂糖・塩・金サフを入れ、牛乳・水を加えて10分こね。
- バター投入: 大山の無塩バターを常温に戻してから投入、さらに5分こね。
- 一次発酵: 35℃で40〜45分(13回目と同じリズムを想定)。
- 分割・ベンチタイム: 40g × 27個に分割、ベンチタイム15分。
- 成形: 丸めるだけ、表面をピンと張らせる。
- 霧吹き + 二次発酵: 天板に並べて霧吹き、35℃で 30〜35分。
- 焼成: コンベック190℃ で 10分(8+2)。15個×2ターン。
観察ポイント
- 塩7gで塩味がちょうど良くなるか
- 大山バターの生地への影響(風味・食感)
- 塩減量で発酵が早まるか
- エアコン下の安定環境での焼き上がり
仕上がり

- 焼き色は淡いきつね色、13回目より薄め
- 形はふっくら綺麗、膨らみは十分
- 表面ツヤあり、霧吹きは効いている
- 1ターン目・2ターン目ともに焼き色は控えめ
味の評価
「塩加減が絶妙、味はシンプル系だがベストバランス」 ✓
- 塩味が13回目の強めから理想的なバランスに着地
- 味はシンプル系だが、余計な尖りがなく粉本来の風味と塩気が調和
- パン単体で美味しく、具材(バター・ジャム・ハムなど)と合わせても喧嘩しない汎用性
振り返り
仮説検証の結果
| 項目 | 想定 | 結果 |
|---|---|---|
| 塩7g(1.17%)への減量 | 塩気マイルドに | ◎ ベストバランス |
| バター銘柄変更(大山) | 影響不明 | 明確な差は感じず |
| エアコン下の発酵 | 過発酵リスクなし | ◎ 安定発酵 |
| 焼き色 | 従来通り期待 | ✗ 薄めになった |
大きな発見: 塩と焼き色の関係
「塩味絶妙・味シンプル」と「焼き色薄め」はセットで発生:
- 塩を減らす → イースト抑制が弱まる → 発酵がスムーズに進む
- スムーズな発酵 → 生地内の糖が消費されやすい → 焼き色の素材(還元糖)が少なめに
- 結果: メイラード反応が控えめ → クラストの色付き・複雑な風味成分ともに薄めに
- 味の傾向とクラスト色は因果的に繋がっている
焼き色が濃い = 味も複雑・力強い 焼き色が薄い = 味もシンプル・素直
つまり「シンプルで塩加減絶妙」という評価は、焼き色薄めと表裏一体。「素材の味が素直に出る配合」の完成とも言える。
確定した新定番レシピ(春よ恋用)
- 富澤商店 春よ恋 600g
- 砂糖 30g(粉比5%)
- 塩 7g(粉比1.17%) ← 変更ポイント
- 金サフ 6g(粉比1.0%)
- 牛乳 250g、水 170g(合計加水70%)
- 無塩バター 60g(銘柄問わず)
- コンベック190℃で10分(8+2)
次回に向けてのメモ
- このレシピを春よ恋用の新定番として確定
- もう少し焼き色欲しいなら焼成+1〜2分または200℃に上げる選択肢
- 一次発酵を50分に延長して風味の複雑さを増す実験(味シンプル系維持しつつ)
- 他の粉(ゆめちからブレンド等)でも塩7gが最適か検証
- 断面写真でクラム気泡を記録